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PROFILE プロフィール

長谷部光泰教授

長谷部 光泰 教授

1963年3月千葉県生まれ。植物図鑑を見ても植物の科や目の系統関係については記載がまちまちで困惑。分子情報を用いて確かな系統関係を知りたいと思い、1987年に東京大学大学院理学系研究科植物学専攻岩槻邦男教授の研究室で大学院生となる。1991年東京大学理学部岩槻研究室助手。1992年「Molecular Phylogeny of Land Plants」で博士(理学)取得。陸上植物の系統関係の大枠が明らかになった1993年、形態進化解明の糸口を開くため、米国インディアナ州Purdue大学Jo Ann Banks博士の研究室で花の咲かないシダ植物リチャードミズワラビを用いて、花器官形成遺伝子MADS-box遺伝子の研究を開始。1996年、基礎生物学研究所に新設の種分化機構第2研究部門に助教授として着任、植物の形態進化、発生進化の分子機構研究を行うグループを立ち上げ、2000年7月より教授。戦略的創造研究推進事業ERATO「長谷部分化全能性進化プロジェクト」領域総括、新学術領域「複合適応形質進化の分子機構」領域代表、進化学会会長などを務める。学術振興会賞、学士院学術奨励賞、日本植物学会学術賞、日本進化学会賞、米国植物学会ペルトン賞、ヨーロッパを拠点とする国際分子コケ学会黄金胞子賞などを受賞。現在は、ヒメツリガネゴケを用いて、陸上植物進化の根幹となった細胞分裂方向決定と幹細胞形成について、オジギソウと食虫植物を用いて、運動と新奇形態形成について、それぞれ、分子機構と進化を研究している。世界中の植物を理解することが夢で、裏山で1000種以上の植物を栽培観察するとともに、夜な夜な数万枚の写真を整理し、植物図鑑の執筆にいそしんでいる。

Curriculum vitae